絶縁針脱毛(電気脱毛)とは?

絶縁針脱毛は針を使って電気を流す脱毛方法で、使用する針は絶縁針といって電気が流れる部分が肌に触れる範囲を最小限に絶縁してある針を使うものです。

処理の仕方は、まさに毛の一本一本処理して行くという方法で、時間とお金を大いに要し、現在は需要はさほど高くありませんが、白髪やレーザーに反応しない毛も処理できるので健在です。

一般的な皮膚科より美容整形クリニックで行われることが多く、医師や看護師が施術します。

針脱毛、電気脱毛という括りでは絶縁針脱毛と同じ、エステで行われていた永久脱毛が痛いというのも使用する針に絶縁部分がなかったとこが大きな要因ですが、(そもそも永久脱毛自体が医療行為ですから本来はエステサロンは表立って「永久脱毛です」とは言えないのです。)

これに対し、絶縁針の絶縁部分が大きいことで毛穴の奥だけで電流が流れ、肌の表面には電流の走る痛みが来ないようにできています。

毛穴は横から見ると雫型をしていて、脱毛のために電流を要するのは膨らんだ部分だけで、絶縁針は、そこだけを狙って電流を流せるのです。

電流が毛母細胞にダメージを与え、毛乳頭を破壊することによって永久脱毛になります。

毛穴の中では針の先端が毛穴の一番奥(毛乳頭)に触れていて、針から流れる電流が熱に変わり毛根、毛乳頭を破壊させているという仕組みです。

毛乳頭と毛根がしっかりと繋がっている伸びている最中の毛に有効であり、毛根と毛乳頭が離れている毛穴に施しても永久脱毛効果は望めません

ですから、毛を伸ばしたところで来院します。周期に合わせて施術をするので医師(看護師)の指示で来院のタイミングをみます。

エステで行われていた針脱毛は、電流を流す時間が長かったので余計に痛みを感じやすかったのですが絶縁針脱毛は電流を流す際にかかる時間は0.5~1秒と、一本一本といえど実に効率良く脱毛が進みます。

エステのフラッシュ脱毛と医療レーザーの大きな違いの一つにある「出力が違う」というように考えるといいですね。

ちなみにエステの針脱は10~20秒は電流を流さなければ毛乳頭を破壊できません

短く済むようにと電力を上げて時間を短くしても痛みに耐えきれず、なかなか続く物ではなかったのです。

しかし、どんなに痛みを感じやすい箇所に触れる部分を絶縁してあるといっても、絶縁針脱毛の料金表に必ず麻酔科も掲載されているほどなので強い痛みはセットと見ても良いでしょう。

痛みに耐えられそうかは、たいていテストで有料となりますが短時間体験ができます。

絶縁針脱毛の効果は?

絶縁針脱毛と言えば堂々と「永久脱毛です」と謳ってある脱毛方法で、針を挿入して毛根と毛乳頭に到達させて電気を流した毛は、もう生えてきません。

医療レーザーでも白髪の処理は難しいところを、絶縁針脱毛は毛根と毛乳頭にヒットさえすれば処理できるのです。それは細かい産毛でも同じです。

デメリットとしては費用と時間を要することと、痛みを伴うことでしょう。

麻酔を使えば痛みは和らぎますし、痛むのは電気を流す間だけで、施術後の痛みは少しジーンとするくらいで、さほど強くありません。

ただ、絶縁針脱毛を受ける人全てが麻酔が必要なのではないですが、やはり物々しくて精神的にも少し重いですね。

エステの針脱毛やワックス、他は医療レーザーと絶縁針脱毛しかなかった時代では「そんなもんか」と思えるところを、現在は永久脱毛ではないにしろ脱毛方法がとても安く簡単になっているので、どんなに高くても時間がかかっても永久脱毛が良い!と余計に割り切れないといったところでしょうか。

デメリットというよりは、魅力が足りないということです。肌にもデメリットはあり、流す電流は熱を作り出すので毛穴の中は毛乳頭が破壊される程度の熱を帯びます。

毛穴はもちろん絶縁針の先端はとても小さいので微々たるものですが、体質によってはシミになることもあります

絶縁していないエステの針脱よりもその危険性は少なく、クリニックによってはアイスパックで冷やしながら施術する所もありますが、毛穴の中だろうと肌は肌。熱でダメージを加えるのでノーダメージというわけにはいきません

それから、もうひとつのデメリットとしては毛穴の開きです。絶縁針脱毛は脱毛のみなので美肌効果がないのも原因です。

毛乳頭が破壊され、毛が離れて無防備になった毛穴が幾つもあると閉じるものも閉じにくくなります。特にお顔の脱毛では開いた毛穴が目立ちやすく仕上がります

鼻の毛穴パックは一気に幾つもの毛穴が掃除されて開くからお勧めしないという皮膚科医も多いくらい、一気に毛穴を空っぽにするのは考え物なのです。

中身が無くなった毛穴は一応は閉じようとしますが、近くにも同じように開いて閉じようとしている毛穴があれば追い付きません。

特にお顔の場合は開いたまま形成しやすい上に弛みも加わり、脱毛後の肌は毛穴の目立つ仕上がりになりやすいのです。

痛みを伴う絶縁針脱毛

少し前までは脱毛と言えば痛いものという認識でした。それは針脱毛が主流だった頃の話ですが、細々と現在も針脱毛は存在します。

絶縁針脱毛と電気脱毛の共通点は針を毛穴に挿入して電流を流して毛乳頭を腐蝕させるのもので永久脱毛となります。違いは針の作りです。

エステで行われている針とは違い、電流が流れている部分が小さくなるよう絶縁部分が大きく、痛みを最小限に留めています。とはいえ、やはり電気脱毛ですから痛みはセットです。

絶縁部分が小さい針脱毛でも痛くない部分があるように、絶縁針脱毛も痛い部分はあります。主に脱毛が痛いとされているところは脇や脚、骨、筋肉に近いところです。

皮膚が敏感な部分とか、太い毛を処理する時に痛いと思われがちですが少し違います。

脂肪の厚いところは痛みが少なく、それは針脱毛でも絶縁針脱毛でも同じようです。ですから乳首の周りの毛、ヘソ下の毛、モモ裏はバンバン処理できたりします。

しかし、それでも痛みに弱い人は我慢できない事もあり、サロンでの針脱毛は無料体験がつく場合が多いし、絶縁針脱毛を施すクリニックではお試しの短時間コースができるようです。

しかし絶縁針脱毛は皮膚表面に走る痛みは削減できるものの麻酔が適用されるほどの痛みで、ツネられながら押し広げられたような、他では感じ得ないタイプの痛みです。

鋭い痛みはほんの一瞬で、すぐに鈍く深い痛みに変わり、そのまま10~15秒ほど続きます。

この10~15秒というのは電流を流す時間で、平均的な太さの毛にかかる時間です。

痛みに弱い人には電力を搾り、時間を長くしますが結局は痛くても短い時間で終わる方を選ぶようです。細い毛はもっと短く済み、太さに合わせて秒数は調整しています。

その間は次第に痛みが増すことが多いですが稀に痛いのは電流を入れた瞬間だけ…ということも。

本当に痛い場所は電流を切った後もじっとりとした鈍痛が消えず、肌表面に疲れが出てきて何をしても余計な痛みと変わり、その後の脱毛の続行が不可能となる事もあるのです。

針脱毛も現在主流の方法と同じく成長している毛にしか効果は無く、もしも退行している毛に施せば毛乳頭を腐蝕させる電力は全て肌(毛穴)に散り、もっと痛いのですが施術する人が見極めるか、もしくはその数週間前にツイジングして毛周期を整えるので、あまり心配はありません

そして、痛みはそれほど強くなくても電流が関節に響く感覚が走ることもあり、それもまた嫌なものです。

しかし、絶縁針脱毛は一本一本といえどしっかり永久脱毛をした!という満足感があります。痛みが嫌なら麻酔を使えるし、何より体験して効果を直ぐに確認できるところが良いところです。

永久脱毛ではなくとも随分と脱毛が簡単で安くなった現在でも未だに針脱毛がある訳は、きっとそこなのでしょう。

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絶縁針脱毛の料金と脱毛にかかる時間

現在、多くのエステで行われている光り脱毛が脇で1000円を切ることもあるのに絶縁針脱毛はトータルで10万はくだらなく、すごく高い脱毛方法とみても良いでしょう。

クリニックで行うとは言っても、料金の違いの一番の理由は技術料でしょうか。

脱毛行為だけでどのクリニックもだいたい5分3000円といったところで、単純計算で1時間にすると4万近くなります。

脇脱毛の総額で見ると平均して15~20万ほどということですから、時間にすると毛量の少ない人でもトータルで4時間ほどでしょう。

4時間と言っても一回で4時間で済ませられることはなく、月に一回通って、脱毛に要した時間を言います。

この絶縁針脱毛、とても確実な脱毛方法で永久脱毛効果があるのですが、大きな欠点として料金や時間の見積もりが出にくいのです。

一本の毛に対し、処理するのにかかる時間は電気を流すための数秒だけでなく、施術する人は神経を使って毛穴に針を挿入します。

ですから、5分の間に単純に計算しておおよそ150本の毛を処理できるかと思いきや、実際には挿入時に針が皮膚を刺さないよう慎重に行うので時間を要し、それを下回ります

絶縁針脱毛は雑費も多く、針代はもちろんクリニックなので初診料、軟膏、麻酔科もかかります。

初診料は2~3000円、血液検査が5千円ほど、針は一本4500~5000円程度で、脇や小さな範囲の場合は一本で済むことが多く、ほぼ最初の初診料や血液検査料と一緒にかかると見ても良いでしょう。

針はクリニックで清潔に保ち、キープしてもらえます。

麻酔科は軟膏タイプと注射とあり、注射は一回ごとに1万ほどかかるし、軟膏タイプは買って、その都度塗って脱毛します。

料金は簡単な物で10g千円しない所もあれば、一回5千円かかる所もあります。

軟膏はほとんどの場合がアフターケアで、クリニックによって処方する薬は違いますが、殺菌、消炎作用のある軟膏で脱毛箇所を消毒します。

たまに施術前に消毒ではなく軟膏を使うクリニックがありますが、その場合も軟膏代がかかると見ても良いでしょう。

施術したその時に永久的に脱毛されるので、毛穴が無防備になり炎症を起こし易いので、その予防によって軟膏は施術前も後も必須となります。

これらの雑費は全部で多くても2万円しないくらいでしょうか。脱毛がだいたい5分で3000円という料金設定の中、最初は1時間脱毛して、その後の来院ごとに時間を減らして…というように続けて、脇の場合15万円を見積もれば妥当かと思います。

中には毛が無くなるまで(毛の減り方に満足いくまで)定額プランを設けているクリニックもあり、毛量の多い人にとっては結果的にはかかった時間ごとに料金を支払うより安く済むこようにできています。

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