医療脱毛の用語をわかりやすく解説

医療脱毛の用語をわかりやすく解説

医療脱毛を調べていると、「熱破壊式」「蓄熱式」「アレキサンドライトレーザー」「毛周期」「硬毛化」など、聞き慣れない言葉が次々に出てきます。意味が分からないまま料金や機械だけを比較すると、自分に必要な条件を判断しにくくなります。

そこでこの記事では、医療脱毛を検討するときによく目にする用語を初心者向けに整理しました。難しい専門用語をできるだけかみ砕きながら、「結局、何を意味する言葉なのか」「クリニック選びでどう関係するのか」まで解説します。

まず覚えたい医療脱毛の基本用語

最初に、医療脱毛そのものを理解するための基本用語を確認しましょう。特に「医療脱毛」と「サロン脱毛」の違いは、クリニック選びの前提になります。

厚生労働省は、レーザー光線などを毛根部分へ照射して発毛組織を破壊する行為について、医師法上の医療行為に該当する考え方を示しています。

医療脱毛

医療脱毛とは、医療機関で医師の管理のもと行われる脱毛施術です。医療レーザーなどを用いて、発毛に関係する組織へ作用させます。

 

エステサロンで行う美容目的の光脱毛とは位置づけが異なり、医療行為にあたる脱毛は医療機関で受ける必要があります。

医療レーザー脱毛

医療レーザー脱毛は、レーザーの光を毛に含まれるメラニンへ反応させ、発生した熱によって発毛に関係する組織へ作用させる方法です。

 

レーザーには複数の種類があり、波長や照射方式によって特徴が異なります。

永久脱毛

永久脱毛という言葉は、「施術後は一生1本も毛が生えない」という意味として受け取られがちですが、そのような保証を意味する言葉として考えるのは適切ではありません。

 

医療脱毛を検討するときは、「永久」という言葉だけで判断せず、期待できる変化や必要回数には個人差があることを理解しておきましょう。

メラニン

メラニンは、毛や皮膚の色に関係する色素です。一般的な医療レーザー脱毛では、毛の黒いメラニンへレーザーを反応させ、その熱を脱毛に利用します。

 

そのため、黒く太い毛と色の薄い産毛・白髪ではレーザーへの反応が異なります。また、日焼けで皮膚側のメラニンが増えている場合は照射に注意が必要です。

熱破壊式・蓄熱式とは?照射方式の用語

医療レーザー脱毛の説明で頻繁に登場するのが「熱破壊式」と「蓄熱式」です。これはレーザーそのものの種類ではなく、主にどのように熱を与えるかという照射方式を表す言葉です。

どちらかがすべての人に絶対優れているわけではありません。毛質、肌質、部位、痛みの感じ方などを踏まえて医療側と相談します。

熱破壊式

熱破壊式は、高出力のレーザーを照射し、毛乳頭や毛母細胞など発毛に関係する組織へ熱を与える方式です。「ショット式」と呼ばれることもあります。

 

太く濃い毛に利用されることが多く、照射後に毛が抜ける変化を比較的感じやすい方式です。一方、刺激の感じ方には個人差があります。

蓄熱式

蓄熱式は、比較的低い出力のレーザーを連続的に照射し、皮膚の内部へ徐々に熱を蓄積させる方式です。発毛に関係するバルジ領域などをターゲットとします。

 

細い毛や産毛などに用いられ、熱破壊式と比べて刺激を感じにくい傾向があります。ただし、痛みや効果の感じ方には個人差があります。

バルジ領域

バルジ領域とは、毛包の中にある発毛に関係する領域です。蓄熱式脱毛の説明でよく登場します。

 

「蓄熱式=毛根にまったく作用しない」という意味ではなく、熱破壊式とは主なターゲットや熱の与え方が異なると理解すると分かりやすいでしょう。

毛乳頭・毛母細胞

毛乳頭は毛の成長に必要な栄養などに関係する組織、毛母細胞は毛を作る細胞です。熱破壊式レーザーの仕組みを説明するときによく使われます。

 

カウンセリングでは細かな名称を暗記する必要はありませんが、「発毛に関係する組織へレーザーの熱を作用させる」と理解しておけば十分です。

アレキ・ダイオード・ヤグとは?レーザーの種類

医療脱毛では主に、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーという名称を目にします。これらはレーザーの波長の違いを表しています。

波長によってメラニンへの反応や皮膚内への届き方などが異なるため、毛質や肌状態に応じて使い分けられます。

用語代表的な波長特徴を簡単にいうと
アレキサンドライトレーザー755nm比較的波長が短く、黒く太い毛への反応を利用しやすい
ダイオードレーザー機器により異なる熱破壊式・蓄熱式の両方で使われる
ヤグレーザー1064nm波長が長く、より深い位置まで届きやすい

アレキサンドライトレーザー

アレキサンドライトレーザーは、755nmの波長を持つレーザーです。メラニンへの反応を利用しやすく、黒く太い毛に用いられることがあります。

 

代表的な医療レーザー機器には、ジェントルレーズプロなどがあります。

ダイオードレーザー

ダイオードレーザーは、医療脱毛で広く使われているレーザーの一つです。機器によって波長や特徴が異なり、熱破壊式・蓄熱式の両方で採用されています。

 

「ダイオードだから必ず蓄熱式」というわけではない点に注意しましょう。

ヤグレーザー

ヤグレーザー(YAGレーザー)は、1064nmという比較的長い波長を持ち、皮膚の深い位置までエネルギーが届きやすい特徴があります。

 

ヒゲなど根が深い毛への照射に利用されることがあります。また、アレキサンドライトレーザーに比べて表皮のメラニンへ影響されにくい性質がありますが、日焼け肌なら無条件で照射できるという意味ではありません。

波長

波長とは、レーザー光の性質を表す数値の一つで、nm(ナノメートル)という単位で表されます。

 

医療脱毛では「数字が大きいほど優秀」というものではありません。レーザーごとに特徴があるため、毛質や肌質に合わせて選択することが重要です。

毛周期・産毛・硬毛化など毛に関する用語

医療脱毛の回数や施術間隔を理解するには、毛そのものに関する用語も知っておくと便利です。特に「毛周期」は、なぜ1回の照射ですべて終わらないのかを理解するうえで重要です。

毛の状態は部位や個人によって異なるため、用語を知ったうえで自分の施術間隔についてはクリニックへ確認しましょう。

毛周期

毛周期とは、毛が成長して抜け、再び生えてくるサイクルのことです。一般に成長期・退行期・休止期などの段階があります。

 

すべての毛が同時に同じ段階にあるわけではないため、医療脱毛は複数回に分けて施術するのが一般的です。

成長期

成長期は、毛が活発に成長している時期です。一般的なレーザー脱毛では、この時期の毛がレーザーへ反応しやすいと説明されています。

 

次回照射まで一定の期間を空けるのは、肌を休ませる意味だけでなく、毛の生え変わりも関係しています。

産毛

産毛は、細く色素の薄い毛を指します。顔、背中、二の腕などに多く見られます。

 

黒く太い毛よりメラニンが少ないため、レーザーへの反応が異なります。産毛への対応を重視する場合は、使用する機器や方式をカウンセリングで確認しましょう。

硬毛化

硬毛化とは、レーザーや光による脱毛後、もともと細かった毛などが以前より太く硬く見える状態になる現象です。

 

二の腕、肩、背中など産毛が多い場所で話題になることがあります。原因や発生率については研究によって違いがあり、完全に予測・予防できるとは限りません。

増毛化

増毛化は、脱毛後に毛が増えたように見える・毛量の増加が問題になる現象を指す言葉です。硬毛化と一緒に説明されることが多いものの、厳密には同じ意味ではありません。

 

施術後に以前より毛が目立つと感じた場合は、自己判断で追加照射せず、施術した医療機関へ相談しましょう。

料金・契約でよく見る医療脱毛用語

医療脱毛では、施術そのものだけでなく契約に関する言葉も重要です。特に「月額」「都度払い」「クーリング・オフ」は意味を取り違えやすい用語です。

高額な契約をする場合は、広告よりも契約書面の内容を優先して確認しましょう。

月額

月額は、医療ローンなどで分割した場合の毎月の支払額を指して使われることがあります。月々1,000円と表示されていても、施術総額が1,000円という意味ではありません。

 

契約前には一括価格、支払回数、分割手数料、総支払額を確認してください。

都度払い

都度払いは、基本的に施術を受けるごとに料金を支払う方式です。まとまった回数のコース契約と比べて、一度に大きな契約をしなくてよい点があります。

 

一方、1回あたりの料金がコースより高い場合もあるため、最終的に何回程度受けたいのかを考えて比較しましょう。

コース・回数プラン

コース回数プランは、5回、8回など複数回の施術をまとめて契約する方式です。

 

契約時には回数だけでなく、有効期限、予約キャンセル時の回数消化、中途解約時の返金条件なども確認してください。

クーリング・オフ

クーリング・オフは、一定の契約について契約後でも定められた期間内なら解除できる制度です。

 

国民生活センターによると、医療脱毛など一部の美容医療サービスは、期間が1か月を超え、金額が5万円を超えるなど一定条件を満たす場合、法定書面を受け取った日を1日目として8日以内であればクーリング・オフできます。すべての医療脱毛契約が対象になるわけではありません。

中途解約

中途解約は、契約期間の途中で契約を終了することです。特定商取引法の特定継続的役務提供に該当する契約では、クーリング・オフ期間を過ぎても契約期間内なら中途解約できる制度があります。

 

実際の返金額や条件は契約内容によって異なるため、契約書面を確認しましょう。

副作用・アフターケアでよく見る用語

医療脱毛は医療行為であり、肌トラブルの可能性がゼロではありません。カウンセリングでは効果だけでなく、起こり得る症状について説明を受けておくことが大切です。

症状を自分で診断するためではなく、「こうした変化があれば施術先へ相談する」という目安として用語を知っておきましょう。

毛嚢炎・毛包炎

毛嚢炎(毛包炎)は、毛穴周辺に炎症が起き、ニキビのような赤いぶつぶつや膿を持った発疹などが現れる状態です。

 

施術後に症状が増える、痛みが強いなど気になる変化がある場合は、自分で潰さず医療機関へ相談してください。

熱傷

熱傷はいわゆる「やけど」です。医療レーザー脱毛は熱エネルギーを利用するため、リスクの一つとして説明されます。

 

強い痛み、水ぶくれ、悪化する赤みなどがある場合は、施術したクリニックへ速やかに連絡しましょう。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着とは、炎症が起きたあとに肌へ色が残る状態です。レーザー照射後の肌へ強い刺激や紫外線が加わることなども影響する可能性があります。

 

脱毛期間中は、施術先の指示に従って保湿や紫外線対策を行いましょう。

麻酔クリーム

麻酔クリームは、レーザー照射時の痛みを軽減する目的で使用される表面麻酔です。ヒゲやVIOなどで利用されることがあります。

 

無料か有料か、使用できる部位、使用方法などはクリニックによって異なります。

医療脱毛の用語は「違い」を理解すると選びやすい

医療脱毛の専門用語をすべて暗記する必要はありません。大切なのは、似た言葉の違いを理解し、広告やカウンセリングの説明を正しく比較できるようにすることです。

特に「レーザーの種類」と「照射方式」、「月額」と「総額」、「硬毛化」と「増毛化」は混同しやすいため、分けて覚えておきましょう。

初心者向け用語チェック表

用語ひとことで説明
医療脱毛医療機関で行う医療行為としての脱毛
熱破壊式高出力のレーザーで発毛組織へ熱を与える方式
蓄熱式比較的低出力のレーザーを連続照射し熱を蓄える方式
アレキサンドライト755nmのレーザー
ダイオード熱破壊式・蓄熱式の両方で使われるレーザー
ヤグ1064nmで深部まで届きやすいレーザー
毛周期毛が成長して抜け、再び生えるサイクル
硬毛化施術後に毛が以前より太く硬くなる現象
毛嚢炎毛穴周辺に起こる炎症
月額分割払いの毎月の支払額として使われることがある表現
クーリング・オフ一定条件の契約を定められた期間内に解除できる制度

医療脱毛を比較するときは、難しい用語の多さに惑わされる必要はありません。まずは「医療脱毛とは何か」「熱破壊式と蓄熱式」「3種類のレーザー」「毛周期」「料金・契約」「主な副作用」を理解すれば、カウンセリングの説明がかなり分かりやすくなります。

なお、レーザーや照射方式にはそれぞれ特徴があり、特定の方式がすべての人に最適とは限りません。毛質・肌質・照射部位などを確認したうえで、医師と相談して選ぶことが大切です。

 

また、料金や効果だけでなく、赤み、熱傷、毛嚢炎、硬毛化などのリスクや、契約期間・解約条件まで理解してから医療脱毛を始めましょう。

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